据置型の小型撹拌機【選び方のポイント】汎用タイプ・ハイパワータイプの小型撹拌機の特徴・メリット・デメリット

据置型の小型撹拌機の中で、最も広く使われるのが汎用タイプのプロペラ式撹拌機。

この記事では、その汎用タイプの中で、出力の高いハイパワーとスタンダードについて解説していきます。

据置型の小型撹拌機一覧

汎用タイプの特徴・メリット

一般的に汎用タイプは、出力（トルク）、回転数の幅が広いので、幅広い用途に汎用的に対応できるようになっています。

また、構成がシンプルなので、値段もお手頃になっています。

汎用タイプだと最も安いもので10万円前半、値段の高い高出力のものでも20万円未満が一般的な価格相場です。

汎用タイプの撹拌機は以下の方におすすめです。

• 環境条件や実験条件などに特殊な条件がない方
• 手軽に導入したい方
• 導入コストを安くおさえたい方

汎用タイプの特徴・デメリット

汎用タイプは撹拌中の粘性の経時変化を記録したい場合や危険場所での使用など、特殊な条件では対応できない場合もあります。汎用タイプでは対応できない撹拌は機能性撹拌機をご利用ください。

お勧めしない方

• 大容量（20リットル以上）の撹拌
• トルク計測したい等の条件がある方
• 危険場所で使用される方

汎用タイプを選定するポイント

汎用タイプを選ぶ際のポイントは出力と回転数です。
出力は撹拌する液体の容量に、回転数は撹拌する液体の粘度に合わせる必要があります。

出力を選ぶポイント

汎用タイプの撹拌機の出力には、出力80Wのハイパワーと、出力40Wのスタンダードなどがあります。 ハイパワーだと、出力が大きい分、スタンダードに比べてトルクを大きくすることができます。

各回転数ごとのハイパワー、スタンダードそれぞれのトルクは以下の表のとおりです。

ハイパワーの撹拌機は、5リットルから20リットルくらいの液体を撹拌するのに適していて、スタンダードの撹拌機は、5リットル以下の液体を撹拌するのに適しています。

■出力と撹拌する液体の容量の目安

さらに大きな容量を撹拌したり、大きなトルクを必要としたりする場合は、出力120Wの大容量タイプがおすすめです。

回転数による違い

汎用タイプの小型撹拌機の回転数は、5rpm～3000rpmくらいの範囲がありますが、一般的には、粘度の高いものには低回転数の撹拌機を、粘度の低いものには高回転数の撹拌機を使用します。

モータ出力は大きいほど、高いトルクを出せるようになっています。

例えば、80Wのハイパワータイプと、40Wのハイパワータイプでは、トルクは以下の表のように異なってきます。

また、モータの出力が大きければ大きいほど、撹拌する液体容量を大きくすることができます。

以下の図は、モータ出力と、撹拌できる液体容量のおおよその関係性を示しています。

回転数による違い

回転数に関しては、一般的には粘度の高いものには低回転数の撹拌機を、粘度の低いものには高回転数の撹拌機を使用します。

以下の図は、回転数ごとに適した粘度を表現していて、さらにその粘度を身近なもので示したものです。

HEIDONスリーワンモータのご紹介

スリーワンモータには出力と回転数に応じて、大きく8つのタイプを用意しています。

スリーワンモータには撹拌機能だけが搭載されているシンプルなものから、トルク計測機能、外部出力機能、リモコン操作機能などがついた機能性撹拌機をご用意しています。

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