被膜の付着力を連続加重引掻抵抗で評価
2台のパルスモータにより試験を積載した移動台と連続加重分銅ガイドとを同期移動させます。
連続加重分銅は、引掻針が取り付けられているアーム上を転がるため、引掻針に試験片の移動と共に垂直荷重を比例増加させる事ができます。
また、引掻針取付部には、抵抗力を検出する荷重変換器が組み込まれています。低荷重領域での摩擦抵抗から引掻抵抗、剥離抵抗までの微小変化をダイレクトにとらえることができます。
摩擦摩耗試験に於いては、一定荷重状態で試験片の往復運動によりボール圧子から摩擦抵抗力を検出します。
連続加重により試験片と引掻針との摩擦抵抗から引掻抵抗、剥離抵抗までを記録します。そして、膜剥離の発生した時の垂直荷重をもって付着力とします。抵抗力は、引掻針からダイレクトに検出します。そして、引掻針の先端は、5μmRから200μmRまで用意されていますので薄膜から厚膜まで、軟質膜から硬質膜まで幅広く適応します。独自の連続加重機構は機械式のため煩わしい校正も必要なく、信頼性の高いシステムです。
往復運動の摩擦を繰り返して、表面状態の変化、被膜の剥離が発生した往復回数を摩擦抵抗の増減から求めます。
円錐型引掻針に所定の一定荷重を与え、引掻いた時の傷幅の大小により引掻硬さを表します。
被膜の付着力評価に欠かす事のできない、表面の食いつき性を摩擦抵抗で評価します。
JIS K 7317:2022 (プラスチック-機能性フィルムの引っかき硬さの求め方)
※ 別途測定治具が必要な場合がございます。
60~600mm/min
移動台:パルスモータ 連続加重分銅:パルスモータ
移動台:ラック&ピニオン 連続加重分銅:ボールネジ
1~50mm
SINGLE:設定距離移動後自動停止
REPEAT:設定回数を往復移動 最大9,999回設定可能
22L:0~100gf(荷重変換器使用)
22H:0~1000gf(荷重変換器使用)
22L:0~50g(連続加重/一定荷重)
22H:0~500g (連続加重/一定荷重)
最大 220×100mm t8mm
過負荷安全装置(OVERLOAD)
高周波雑音防止回路 CMRR:AC/DC130dB以上、NMRR:AC50dB以上
ゼロ点調整 ・・・ デジタルサーボオートゼロリセット方式
出力(非直線性) ・・・ 0~±5V(±0.05%FS以内)
感度切換 ・・・ 0・100・50・25・10%FS
SN比 ・・・ 60dB(最大感度)
応答周波数特性 ・・・ 2kHz/-3dB
フィルタ ・・・ 1・10・100HZ・PASS(ローパスフィルタ)
(動歪みアンプは本体に内蔵されています。)
0~50℃ 85%RH以内 但し、結露なきこと
AC100V 50/60Hz
本体:W650mm×D410mm×H490mm
荷重変換器 1台、ボール圧子 1式、ダイアモンド引掻針 1本、
垂直ゲージ 1個、連続加重分銅 1式、組分銅 1式、中継コード 1本、
電源コード(2P・E付き2m) 1本、アクリルカバー 1個、工具 1式、
部品ケース 1箱、取扱説明書 1部
22L 22H共用型、トライボソフト
加熱装置や冷却装置などのオプションが使用できます。
点接触から特殊測定など、さまざまな測定子が使用できます。